八角形の城:カステルデルモンテ Castel del Monte

プーリアにある二つの世界遺産の一つが、ユーロコインにも描かれているこのカステルデルモンテ城。多くの謎に包まれたこの美しい城の魅力は造形美だけではありません。

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中世の英雄 フェデリコ2世

バーリ県アンドリア郊外の丘の上に立つこの城を建てたフェデリコ2世は、父ハインリッヒ6世からドイツ王位を母コンスタンスからシチリア王位を継ぎ、 1220年神聖ローマ皇帝として戴冠されました。1229年には十字軍遠征でイスラム王と和解を成立させ、エルサレム王に戴冠されてもいます。政治や軍事のみならず、語学の天才にして詩人、科学や数学を好んだ彼をダンテは「世界の驚異」と評しています。

フェデリコの城めぐり

シチリアのパレルモを本拠地にしながらもプーリアの地を愛しこの地に滞在することが多かったフェデリコ2世は、モンテ・サンタンジェロ、トラーニ、バーレッタ、バーリなどプーリア各地に多くの城を建てました。その彼が最後に建てた城がこのカステルデルモンテ。この世界唯一の八角形の城は、当時の科学の粋を集めて作られたと考えられています。しかし、要塞としての防衛機能は持たず、フェデリコ2世の趣味であった鷹狩りのために建てられたとも言われていますが、当時の記録も失われた今建立の本当の目的は謎に包まれています。1996年に世界遺産に登録され、ユーロの1セントコインのデザインにも描かれています。

アクセス

バーリから約65km, 車で約1時間。観光シーズンには最寄りのアンドリアからバスが出ています。
右の写真をクリックすると大きくなります。→


もっと深く知るために

「百聞は一見にしかず」ですが、その前に予習をしておくとカステルデルモンテの魅力が倍増します。

フェデリコ2世について非常に詳しく載っているサイト(イタリア語、英語、フランス語、スペイン語)
カステルデルモンテのアクセス、公開情報など。(イタリア語)
カステルデルモンテ基礎情報 (英語)
ユネスコ世界遺産センター (英語)

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[2003年10月21日] TrackBack(1)
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