イチジク

プーリアの夏は色々な果物で溢れていますが、特においしいのがイチジクです。これは今現在のイチジクの画像です。クリックして大きな画面でよーく御覧になってください。サボテンの実が”インドのイチジク”と呼ばれていることはご紹介しましたが、本家のイチジクはプーリアには本当に欠かせない果物なのです。今回は写真付きで乾燥イチジクの作り方もご紹介いたします。

イチジクが身体にとっても良いのは皆さんよくご存じかと思います。繊維質も多く便秘にもよいと言われていますね.また世界各地では智恵の木、生命の木とも呼ばれているそうです。古代ギリシャでは体力や脚力の増進のためにオリンピック選手が好んで食べたと言われています。特に地中海沿岸地方で多く栽培されていますが、その種類は大変多いようです。日本で栽培されているものは主に皮が赤紫色のものが多いのですが、プーリアでは熟しても皮が緑色のものが多く栽培されています。地中海の強い日差しを浴びて糖度の高い実のしっかりした味です。皮ごと食べられます。

food_fichi02.jpg

イチジクの実は2回なることをご存じでしたか?次から次から食べきれないほどなるんです。ですから当然保存食として加工します。そうすれば冬まで保つしまた違った美味しさが楽しめるのです。昔から農民たちは疲れたら食べるようにポケットに乾燥イチジクを何個か入れて畑仕事にむかったそうです。プーリアでは乾燥イチジクがチョコレートがわりだったんですね。乾燥イチジクをつくるには実の先端から蜜が溢れ出すぐらいまで完熟させて、はちきれんばかりに白い線が出てくるまで待ちます。 

food_fichi03.jpg

収穫したイチジクを半分に割り、天日で1週間程干します。ピンク色の種がたくさんつまったみずみずしくて甘いイチジク!

food_fichi04.jpg

途中で引っくり返しながら1週間経つとこうなります。

food_fichi05.jpg

ここでローストしたアーモンド、フェンネルシード、レモンピールをのせもう一つの2つ割りにされたイチジクを重ねあわせます。

food_fichi06.jpg

この状態で一度熱湯に通して消毒します。

food_fichi07.jpg

そして薪オーブンを低温に保ち8時間ぐらいゆっくりと焼き上げます。そうするとこんなにきれいなあめ色の乾燥イチジクが出来上がり。

food_fichi08.jpg

プーリアの手作り乾燥イチジクが美味しいのはやっぱりこれだけ手間ひまかけてつくるからなんですね。ただイチジクを乾燥させただけではないんですね。今でもプーリアでは多くのお家で家族用に乾燥イチジクを作っています。ダ・プーリアでは毎年少量ですが空輸してご希望の方々にお分けしていますのでイチジク好きの方々には是非一度お試しいただきたいと思います。ご購入ご希望の方は メールでご連絡ください。

[2004年08月02日] TrackBack(0)
関連記事リンク(TrackBack)

▲このページのTOPへ戻る▲